『進撃の巨人』は愛の物語だよねって話

※最終話までの内容に触れます

 つい最近、『進撃の巨人』のアニメをようやく見終わりました。見終わって思ったのが、「これってものすごい愛の物語だよな…」ということ。

 だって、そうでしょ。

 エレンが最初に「(巨人を)駆逐してやる!」って叫んだのも、巨人に食われたカルラお母さんが大好きだったから。

 リヴァイ兵長が人類最強になるまで生き残れたのは、ケニーが妹のクシェルに兄妹としての情を持っていたからだし、クシェルがまだお腹の中にいたリヴァイ兵長を愛していたから。

 グリシャがエルディア復権派に加わって進撃の巨人を継承するのだって、もとはといえば妹との兄妹愛があったからだろうし、ジークが生まれた後楽園に追放されるのもダイナを愛したから。

 ニコロがワインの瓶でガビを殴ろうとしたのはサシャが好きで、サシャを殺した人間を許せなかったからだし、それをかばったファルコがジークの脊髄液を口にしてしまうのだって、ファルコがガビを大好きだったから。

 エレンが地鳴らしを発動したのも、パラディ島の仲間(特にミカサ)を愛していたから。

 さらにずっとたどれば、始祖ユミルが槍で殺されて、巨人の力が継承されるようになったのも、ユミルがフリッツ王を愛していたから。

 マーレ編からは現実かな?って思うくらい人vs.人の争いが描かれたわけだけれども、戦争だって、人間は自分の愛する人や故国が傷つけられたら黙っていられないからなんだろうな…その象徴がエレンなんだろうな…

 そしてそれでも互いを理解することを諦めない、いざとなったらどんなに残酷でも最適な判断を下すリーダーの理想像がハンジさんやアルミンなんだろうな…

 これまでに登場したキャラクターたちがとてもきれいに回収されていて、シナリオが(内容は置いておいて)あまりにもすっきりしている、かつすさまじいメッセージ性をもつ超名作だと思いました。漫画読みたい~~~

コメント

タイトルとURLをコピーしました